「宮大工の千年の知恵、そして手と技」〜技術者の人間国宝・松浦昭次さんが語る
(2002年7月14日 会場:豊島公会堂 参加者:800人)
2002年7月14日、池袋・豊島公会堂で行われた第5回東京建築カレッジ公開講座に、
市民・東京土建組合員・東京建築カレッジ関係者など800人が参加しました。
講師の宮大工・松浦昭次棟梁は、法隆寺の故西岡常一棟梁に次いで、
「技術者の人間国宝」といわれる認定保存技術保持者に認定された方です。
国宝・重要文化財の寺社建築などの保存修理に携わってきた立場から、
道具や工具の進歩が必ずしも木の素性を生かした丈夫な建築物づくりになっていないことや、
環境と調和した木造建築のあり方などに熱弁をふるいました。
とりわけ、日本建築の美しさが「軒反りにある」とし、
中世の社寺建築にその好例があることを強調されました。
参加者からは「今後もこうした機会をセットしてほしい」と好評でした。
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